逆流性食道炎の治療法

ただちに治療が必要ではない

逆流性食道炎は現在非常に罹患者が増えている病気ですが、診断された全ての人がただちに薬剤や外科手術による治療を必要とするわけではありません。

確かに放置を続けて悪化してしまった場合にはやむを得ずそうした本格的な治療に入ることもありますが、ほとんどの患者さんは初期症状のうちに自覚をしますので、まずは生活習慣を改善しながらゆっくりと自然治癒していく可能性を探っていきます。

症状により受診をして逆流性食道炎と診断された場合には、生活習慣の改善、薬物投与、外科手術というふうに段階を踏みながら治療を進めていきいます。

逆に初期症状のうちに無理に薬物投与や外科手術をしてしまっても、生活習慣が以前のままであったらまた長期的に同じ症状を発症する可能性もあるので、まずは逆流性食道炎になりにくい体を作ってその上で症状を改善していく努力が求められます。

逆流性食道炎になりやすい生活習慣

逆流性食道炎はある日突然に発生するものではなく、よくない生活習慣を続けている人の体にじわじわと表れてきます。

なりやすい生活習慣の例としては、早食いや食べ過ぎをしやすい人や、食べたあとにすぐ横になることが多い人があります。

また猫背気味で長時間腹部を圧迫する姿勢で仕事などをしていたり、女性が補正下着などで長時間体を締め付けているような場合にも発症リスクは高くなります。

さらに日常的に喫煙をしている人も多く逆流性食道炎の症状が出ています。

そのため、逆流性食道炎の初期治療法としては食事の量や時間をきちんと管理して、負担のかかりにくい消化の良いメニューを食べるという方法がとられます。

腹部を圧迫する習慣がある人は服装や姿勢に注意をして、周囲の人と協力をしながら悪い体制をとらないように改善を目指します。

それと肥満体型になってお腹が膨れてくるとそれも内臓を圧迫する原因になってしまうため、腹筋運動をするなどしてお腹の内臓脂肪を取り除くことも同時に行っていきます。

もし初期治療で間に合わなくなったら

上記のような生活習慣だけでは症状が緩和しなかったり、すでに症状が進んで他の重大な疾病を併発するおそれがある場合には、薬物や外科手術によって治療を行います。

治療法としては、薬物投与では胃酸の分泌をおさえて逆流を防ぐための「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」や、H2ブロッカーというものを使います。

ただこのPPIは非常に効果の強い薬剤であるため、副作用の様子を見ながら少しずつ投与をしていくことになります。

それでも改善がみられない場合には胃液の分泌ではなく食道と胃をつなぐ部分に何らかの内臓の異変が起こっていることが疑われるため、外科手術により強制的に逆流が起こらないようにしていきます。

方法としてはこの接合部分である「噴門」を縫い縮めて狭くしてしまうという「噴門形成術」が最も多く行われます。

日本においては逆流性食道炎の治療に外科手術までほどこす例はほとんど見られないのですが、実際に行う場合は開腹をするのではなく腹腔鏡を用い1cmくらいの穴をお腹に数カ所開け、そこから管を通して施術をしていきます。

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