再発の可能性を考慮する

逆流性食道炎の2つのタイプ

逆流性食道炎と診断された場合であっても、その原因によって2つのタイプに分類されます。

「食道炎型」と「NERD(ナード)型」と呼ばれるもので、これは見た目や表に出る症状のみで判断するのは難しく、内視鏡を用いた詳しい検査によって判定します。

「食道炎型」とは一般的に知られている逆流性食道炎のことで、胃液の逆流により食道部分に傷みが見られたり、食道裂孔ヘルニアなど何らかの原因が明らかになっていたりします。

一方の「ナード型」はそうした逆流性食道炎としての症状が特に見られず、内視鏡検査で詳しく胃や食道を見ても異常が認められません。

原因がはっきりしている「食道炎型」は対処の方法もわかりやすく、症状の進行によりどういった対策をしていくかもアドバイスがしやすくなります。

ですが「ナード型」は理由も進行度もよくわからないまま自覚症状だけが表に出てしまうので対処方法がわからず、完全に治療されないまま放置してそれが何度も再発をしてしまうようなことがあります。

完治が難しいナード型への対応

もし病院を受診して逆流性食道炎のナード型と言われたなら、まずは身の回りのストレスをしっかりと把握することから始めます。

ナード型は「気」によって進行度が変化するということがわかっているので、仕事や家庭環境でなにか心理的負担になっていることはないかということを考えなおしていきます。

自覚症状がひどい場合にはPPIなど胃液の分泌を一時的におさえることができる薬を出してもらえますが、それを飲んでも症状がおさまるのは薬が効いている間だけなので、自分の環境などとしっかり向き合って改善できることはないかということを考えてみましょう。

ナード型として疑われる逆流性食道炎では、そうしたストレスの原因を取り除くだけで劇的に改善することもよくあります。

ただ逆に原因を特定できないままの治療となると、また何らかのきっかけで再発することもよくあります。

ナード型として診断されたなら、仮に完治をしたとしても同じような状況になったら再発する危険性が十分にあるということはあらかじめ注意しておくようにしましょう。

途中で治療を自己判断でやめないこと

原因がわかりやすい食道炎型の症状であっても、完全に治らないうちに勝手に治療をやめてしまうことで再発をしてしまうこともあります。

逆流性食道炎がひどくなると、食後すぐに不快な症状が出たり、胸が頻繁に苦しくなったりしますが、治療を続けていくことで症状が緩和されてだいぶ感じる不快感は軽減されます。

ですが症状が軽くなったからといってそこで勝手に治療をやめてしまうことで、再び再発をしてしまうこともよく見られることです。

特にバレット食道など他の病気への進行が見られるときには、自覚症状が収まっても内部では病状が進行してしまうようなこともあり、知らずにがんなど重大な病気を進ませてしまうようなこともありますので注意してください。